小学館など、女性雑誌がまだたくさん出ていた時期で、
そういうところの企画でいろいろ作りました。
そのうち、ペンネームの漢字が
読めないと何人かの編集者の方に言われ、
ある時期から最初の本の著者名にもどして、
やってきました。
制作依頼が増えてくると同時に
テストのバリエーションも増えてきました。
最初のころは、チェック式で何点以上は
何タイプとか、採点表を付けたりして
やってましたが、
イエスノー診断チャートの制作を
依頼されてからは、
独自のやり方でチャートづくりをはじめました。
インターネットに搭載するコンテンツ作りの
原点になっているものです。
また、雑誌社や制作プロダクションからは
一枚の絵からわかるテストとか、
一問一答で、簡単に答えられて、
診断に意外性のあるテストを作ってほしいとか、
いろんなテーマで、
いろんなご依頼がありました。
性格研究をライフワークとすることで
心理テスト制作は楽しい作業となる
そういったご依頼に対応していくうち、
それまでに心理学の文献などをあさって、
溜めてきた知識や情報だけでは足りないと
感じるようになりました。
そこで、真剣に大学か大学院で心理学を
学んだ方がいいのだろうかと考えたりもしましたが、
あまり心は動きませんでした。
そうして、悶々としながら、
自分はこれから何を学ぶべきなのかと
渋谷にあった大盛堂書店の
哲学コーナーと心理学コーナーの間を
行ったり来たりしていました。
で、その時思ったのは、やっぱり心理学ではない、
ということでした。
だとしたら、自分は何を探しているのだろう?
当時、書店には哲学や宗教、心理学、美学などの
コーナーと隣接して、「精神世界」という
コーナーが置かれるようになっていました。
いわゆるスピリチャルブームですね。
ちょうどその間に『性格のタイプ』という本が
あるのを見つけました。
かなり分厚い本です。
それは心理学でもない、哲学でもない、精神世界でもない、
と同時に心理学的で、哲学的で、スピリチュアルな
部分も内包しているといった内容の本でした。
著者はドン・リチャード・リソという人で、
人間のパーソナリティの研究をしているらしい
ことがわかりました。
この本との出会いは、筆者にとって
著者のドン・リチャード・リソ先生に師事し、
パーソナリティ研究をライフワークと
することにつながり、
その一方で心理テストや自己診断テストを
仕事として続ける気持ちを
固めてくれるものになりました。
さて、そのことについては別のところで
お話しすることにして、
性格研究をライフワークとすることで、
これが心理テストやイエスノー診断チャートなど、
診断コンテンツを制作していく上で
大いに役立つことになりました。
そして、雑誌掲載されていたテストを
切り抜いて置いておいたものが
これもまたかなりの量が溜まっていたので
一冊の本にまとめられないかということになり
知り合いの編集者の方に
いろいろ出版社を当たっていただき
永岡書店から『魔法の心理テスト』として
出版されることになったわけです。
「当たると評判の」というのが
この心理テストの”ウリ”になりました。
以上が、心理テストを制作してきた経緯です。
8月6日木曜日
中京テレビ「ズバッとココロジー」
心理テスト監修 放送予定(終了)