冬至にて次の年の年運を占う。占いと心理テストの違い。

冬至に来年の運勢を占う。

年内のお仕事は今週で終わりますが
継続中のお仕事、年明けからの企画もありますので
新規ご依頼・ご相談は年内でも年明け早々にでも
ご連絡いただければご返信いたします。

さて、12月21日は冬至です。

朝、庭に霜が降りているのを見ました。

コロナ後、お仕事のご依頼をいただくのはメール、
お打合せは電話やオンラインミーティングという形で
定着してきました。

とはいえ、もともと筆者の仕事のしかたにそれほど
変化はないのですが、ただ
直接お会いしてのお打合せがなくなったのと
3月以降に展開を計画していた、クライアント様のところの
エニアグラムセミナーが開催できなくなったことが
残念なことでした。

オンラインでのワークショップはこじんまりと続けており
以前から参加してくださっていた方々が参加しやすい
形で今後も続けていく予定です。

Zoomミーティングでの個人セッションも可能です。

ここにきて、個人的なご相談でZoomミーティングでの
エニアグラムカウンセリングのご依頼を受けることが重なり、
来年は少しそういうことをやっていってもいいのかなと
思っているところです。

年末年始は引き続き
心理テスト本の制作にかかっているところです。

今年もお世話になり、ありがとうございました。

さて、12月21日は冬至です。

筮竹を用いて来年の運勢を占ってみました。

占いの世界では冬至に易を立て
次の年の運勢を占うことがあります。

易は中国、周の時代に発達し、
『易経』を経典としています。

易の世界は陰陽、八卦を基本とし、
六十四卦を持って構成されています。

ドイツのリヒャルト・ヴィルヘルムという人が
中国を訪れた際に易の神秘に触れ、
この深遠な哲学を西欧に持ち帰り、
分析心理学のユングにも紹介しています。
リヒャルト・ヴィルヘルム博士は
キリスト教の宣教師でした。

ユングやユング派の分析学者は、
易占によって的を射た結果が得られるのは、
「共時性(シンクロニシティー)」によるもの
と考えました。

50本の筮竹で占う・

ユングが信頼を置いた易占い

筆者が占いに関することを習ったのは
心理テストと占いはどう違うの?という質問を
時々されることがあったからです。

心理テストについては、
エニアグラムという性格理論を応用しているので
答えられたのですが、
占いがどういうものかを詳しく知らなければ、
「どうちがうの?」という問いに
性格に応えることはできません。

筆者が占いを日本易道学校で学んだ理由

そこで、もうずっと以前のことですが、
日本易道学校に通うことにしました。
新大久保にある占いの学校としては
現在80年以上の歴史を持つ伝統校です。

そこで、周易をメインに占いを学びました。
占いの学校での占いというのは
『運命学』というものです。

しかし、筆者は周易を学ぶにおいて、
その前提として、形而上学の語源は
易経の繋辞上伝からきているということを
学生時代哲学科で学んでいたので、
単なる占いではなく哲学であると同時に
占いの書という意味でとらえていましたし、
いまもそうです。

また、易占いの解釈は、
上に書いたようなユングによるこの共時性という
考え方を受け入れています。

易は占いのなかでも卜術と言われるものです。
手相や家相などは相術、
九星気学や四柱推命額といったものは
生年月日を用いるもので命術と呼ばれるものです。
西欧の占いでは星占いは命術、
タロットカードは易と同様朴術になります。

さて、ここで来年の年運を占ってみたわけですが、
わりあい納得のいく卦がでました。

易の卦(か)、「け」と読む人が多いですが、
読み方は「か」です。

ユングは自ら占って出た易の卦から、
意味のある示唆を得たらしいですが、
東洋の自然観に基づく64個の易のシンボルを
読み解くことによって、
私たちの内面にある自分では
意識していない深層の心理が
浮かび上がってきます。

ユングは普遍的無意識ということを
考えた人ですから、
筮竹を用いて時代の流れを読み取ることも
可能であると考えてよさそうです。

日本易道学校で学んだ後、
占いを学ぶなら、対面での占い修業は
やっておくべきと言われたので、
中華街などで占い修業もいたしました。

その後、恵比寿にある占い専門学校
アカデメイアで周易入門の講座を
担当してもらえないかというご依頼を受け
今年の3月期まで(田舎でテレワークに入る前まで)
周易入門と周易実践編の講座を担当していました。

易占は自分の人生を切り開いていくために
その読み方を深く学べば大いに役立つものです。

これからの生き方や仕事について、
迷いや悩みを抱え、方向性を定められないときなど
易の卦を立ててみれば、
そこから示唆に富むヒントが得られます。
ただ、その読み方についての訓練を受けていないと、
得られた卦=易のシンボルを
どう読み取ればいいのかわからないので、
ある程度の熟練が必要となります。

シンボルとアナロジーを使え!

さて、心理テストと占いはどう違うのか?
占い師の方でも心理テストを作っておられる方は
いらっしゃるようです。
多くはシンボルを用いていると思います。

「〇〇は○○の象徴です。」したがって、
いくつかの選択肢の中から〇〇を選んだ人は〇〇。
洋の東西のシンボル辞典などを紐解けば、
何が何を象徴しているかというのが
たくさん出てきますね。

わかりやすく言えば、
たとえばハトは平和の象徴。
「ハトを選んだあなたは平和を愛する人」
ベタなわかりやすい例ですみませんが、
そういうやり方が多いです。

また、アナロジーを使うというやり方ですね。
たとえば、「あなたのごみの捨て方は次のうちのどれ?」
「それは興味がなくなった恋人を振ったときの態度を
表しています」的な。
ベタな例ですみませんが。
たとえば、「カレーの作り方」は
「あなたのこだわりの強さを表しています」的な。

うまくハマれば面白い内容のものに
なるかもしれません。

ただ、心理テストであるならば、
心理のメカニズムについても
描写できていなければ納得がいかないですね。

筆者もときには、こういったシンボルやアナロジーを
用いることはありますが、
焦点を当てたいのはあくまで心理面です。
本人が気づいていない、気づいていても薄々のところで
それを「あっ、たしかにそう」と納得のいく
ところにつなげたい、わけです。

筆者の心理テストのベースは、
パーソナリティの傾向によって、
価値観、考え方、感じ方、反応の仕方、
行動パターンが違う。

身体感覚も異なる。

意識の深層にある恐れや欲求にも
違いや強弱がある。

そういうものをパターン化し、
整理し、整理しきれないところに問いを立て、
考えをめぐらす。

ワークショップに参加してくださった
方々の話を伺いながら、
系統立てた理解につなげていけないかを、
いつも考えている。

そういったところから、
誰もが楽しめるようなシチュエーションを
考えていきます。

わかったような、わからないような、
説明になってしまったかもしれませんが、
占いと心理テストについでに書いてみました。

易占の結果 来年の運勢は?

さてさて、本日の冬至の占いについて、

コロナ自粛が続くなか、
筮竹で来年の状況を占ってみたわけですが、

もうちょっと違う卦が出るかな
と思っていましたが、

予想していなかった卦が出ました。

雷沢帰妹(らいたくきまい)5爻

帰妹は、征(い)けば凶なり。利ろしきところなし。(『易経』経文より)

予想していた卦とは違っていましたが、
まあ、納得ですね。

残念ですが、まだ当分コロナは収まりそうにありません。
『征(い)けば凶なり』です。
誰にとっても、油断できる年ではありません。

まあ、妥当な結果でしょう。

ですから、どういう行動をとるかよく考え、
賢明な選択をしていかなければなりませんね。

この卦は
「妹が先に嫁に行くのはよくない、順番が違う」
といった意味です。
嫁に行ってももどってくるのですかねえ。
外卦が雷=震で長男を意味し、
内卦が沢=兌で小女を表します。
年下の女が年上の男に喜んで迫っていくという感じ。
家父長制に基づく価値観から来るのでしょうが
現代の女性にとっては
その意味は愉快な卦ではありませんね。

そういうところは読み替えていけばいいわけで、
いずれにしても
2021年は喜んで積極的に動いていい年ではない
ということは、はっきり言えますね。

経済、経済といっているけれど、
もっと熟慮したやり方を考えるのが政策だろ、
って感じでしょうか。

さて、雷沢帰妹の裏卦は風山漸(ふうざんぜん)です。
「征(い)けば凶なり」とはいえ、
その戒めを守れば
徐々に運気は変化していくでしょう。

筆者は象占をやっているので爻もだしました。
爻(こう)というのは6本の陰陽の符号で
構成された卦の、陰陽の符号が下から
何番目のところにあるかを表しています。

5爻でした。
5爻まで来ているので、
経文にはいいことが書いてありませんでしたが
2021年も後半になれば希望が持てるでしょう。

来年の10月ぐらいまでは我慢しましょう。
賢明な方策を考えたいです。

個々人の生き方、働き方、
人との関係の持ち方においても。

今の苦しい時期はかならず抜けられます。

しかし、安易に楽観的な見方に流れたり、
後先考えない行動は慎むべきでしょう。

先を急がず、控えめにしていればやがて、
悦びが訪れる時期がきます。

ということになりますが、
ただ、個人の運勢を占った場合、
違った卦が出るでしょうから、個々人の運気はまた
少し違ってくるはずです。

個人で占うと、こういう時期でも比較的
順調なことを示す卦がでることもあるし、
そうでない場合もあります。

いずれにせよ、易占のような占いは
当たる当たらないといったことよりも、
そこで出た卦のシンボルとしての意味を
自身の人生においてどう解釈し
生かしていくかというところが
大切になってくるわけです。

⇒雷沢帰妹について詳しくはこちらから 中嶋真澄アーカイブ

きょうは占いのことを書いてしまいましたが、
次回は、コロナ後のストレスの現れ方について
性格タイプ別に整理した内容をこちらにも
アップしたいと思っています。

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ABOUTこの記事をかいた人

徳島県生まれ。関西学院大学大学院修士課程修了(哲学専攻)。フリーライター、PR会社勤務を経て、単行本執筆を期に執筆活動に専念。1995年、本書のテーマであるエニアグラムと出会い、ライフワークとしての性格研究に取り組む。2000年より、毎月欠かさずエニアグラムのワークショップ、セミナー等を開催。参加者にとって信頼できる場を提供するため、スモールグループでの分かち合いを大切にし、今日まで継続している。2004年、永岡書店より出版の『ココロの本音がよくわかる魔法の心理テスト』がベストセラーに。心理テストブームを巻き起こした。テレビ・ラジオ等への出演・心理テスト監修も多数。『ドキッとするほどホンネがわかる心理テスト』(池田書店)『面白過ぎて時間を忘れる心理テスト』『楽しすぎて止まらない心理テスト』(三笠書房)など、心理テストに関する著書は累計120万部を突破。また、エニアグラムをベースにした性格診断・自己分析ツールは、商品キャンペーン、イベント、人材マッチングその他、Web集客等にも有効なツールとして、一般企業、放送局、イベント会社等幅広いジャンルに応用できるため、大手企業等からのコンテンツ制作の依頼も多い。 20代後半からジム通いを続け、40代で易占を学び、占いスクールで周易入門の講座を持つ。50代からヨーガを始め、全米ヨガアライアンス200を取得。コロナ後は渋谷から出身地の徳島県阿南市に居を移し、リモートワークとオンライン講座を中心に活動している。現在は、地元のフィットネスクラブで、趣味の有酸素運動と筋力トレーニングを行いながら、マインドフルネス・コンパッション・ヨガを実践。ロードバイクが趣味。