気がつけば、今年に入ってからもあっという間に時間が過ぎていきました。ありがたいことに、年明け以降も、心理テストや診断コンテンツ制作のご依頼をいただいています。最近では、心理テストの制作に加えて、女性向け転職サイトのための「27タイプ診断」など、比較的大きな診断設計の案件にも取り組んでいました。ここ数年、AIの活用が急速に進み、「診断コンテンツもAIで簡単に作れるのではないか」と思われることも増えているかもしれません。たしかに、AIによって作業時間は大きく短縮できるようになりました。以前なら、設問の整理やタイプ分類、結果文のたたき台づくりにかなりの時間がかかっていたものが、今ではかなり早い段階で形にできるようになっています。ただし、だからといって、診断コンテンツがそのままAIだけで完成するかというと、そうではありません。診断コンテンツは、単なる文章の組み合わせではなく、人の心の動き、行動傾向、価値観、悩み、そしてその先にあるニーズを扱うものです。

  • どの切り口で診断するのか
  • どのようなタイプに分けるのか
  • 結果文を読んだ人が、自分のこととして受け取れるか
  • 企業やサービスの目的に合っているか
  • その先の行動につながるか

こうした部分には、やはり人の手と目が必要です。

AIは非常に優秀な道具ですが、診断コンテンツの品質を決めるのは、最後のところでは「人間理解」と「編集力」だと感じています。

診断コンテンツは、いまも企業サイトやSNSで活用できます

心理テストや自己診断コンテンツは、昔から雑誌やWebメディアで親しまれてきました。

けれど、今の時代にも、診断コンテンツには大きな可能性があります。

企業サイト、キャンペーンページ、転職・婚活・美容・教育・ライフスタイル系のWebサービス、SNS投稿、広告導線など、さまざまな場面で活用できます。

特に、ユーザーが「自分ごと」として関われる点が、診断コンテンツの強みです。

ただ情報を読むだけではなく、
「自分はどのタイプだろう」
「自分にはどんな傾向があるのだろう」
「この結果、当たっているかもしれない」
と感じながら参加してもらえる。

その意味で、診断コンテンツは、単なる読み物ではなく、ユーザーとの接点をつくる入口でもあります。

近年は、ターゲット層に合わせた診断設計もより重要になっています。年齢、性別、ライフステージ、関心領域、悩みの深さによって、響く言葉も、納得感のあるタイプ分類も変わってきます。

同じ「性格診断」でも、20代向けと40代以降向けでは、切り口も文体も違います。就職・転職向け、婚活向け、美容向け、自己理解向け、講座集客向けでも、設計の仕方は変わります。

高齢化が進むなかで、シニア向けのコンテンツも増えています。ただ、いまのシニア層の感性は、年齢だけでひとくくりにできるものではありません。

そのあたりを丁寧に調整することが、診断コンテンツ制作ではとても大切です。

チャート型から、プロンプト型の診断へ

また、最近は診断コンテンツの形そのものにも、新しい可能性が出てきています。

これまでの診断コンテンツといえば、設問に答えていき、Aが多い人、Bが多い人、あるいは点数の合計によってタイプを判定する、といったチャート型のものが中心でした。

もちろん、こうした診断は今も有効です。短時間で楽しめること、SNSでシェアしやすいこと、結果がわかりやすいことは、チャート型診断の大きな魅力です。

一方で、AI時代には、診断コンテンツを「プロンプト」として活用する方法も広がっていくのではないかと感じています。

すでに私自身、個人の方向けの講座の中では、自己チェックの内容をAIに入力し、自分の傾向や課題を整理するという形を取り入れています。

単に「あなたはAタイプです」と結果を出すだけではなく、自分の回答をもとに、現在の悩み、行動パターン、強み、注意点、今後の方向性などを、より個別に整理していく。

そうしたプロンプト型の診断は、従来の診断コンテンツとは違う可能性を持っています。

もちろん、そこでも重要なのは、AIに何を聞くか、どのような順序で自己理解を深めるか、どのような観点で出力を整理するかという設計です。

プロンプトは、ただの質問文ではありません。人の内面をどのように見立て、どのような言葉で整理し、どこへ導いていくかという、ひとつの診断設計でもあります。

これからの診断コンテンツは、雑誌やWebに掲載される読み物としての診断、SNSで広がる参加型コンテンツとしての診断、サービスや商品への導線としての診断、そしてAIプロンプトとして個別化される診断へと、さらに広がっていくのではないかと思います。

診断コンテンツは、AIによって不要になるのではなく、むしろ新しい形へと展開していく。そのような感覚を、最近強く持っています。

「キャラ転がし」イベントを開催しました

また、4月後半には、渋谷で「キャラ転がし」に関するイベントを開催しました。

「キャラ転がし」とは、現在執筆中の本のコンセプトでもあります。キャラクターをただ設定として作るのではなく、その人物が、状況や人間関係の中でどのように動き、変化し、物語の中で転がっていくのかを考えるための方法です。

会場は、渋谷・宮下パーク近くのカフェスタイルのスペースでした。リアル会場は10名ほどで満席になるような小さな場所でしたが、オンラインでも多くの方にご参加いただき、思っていた以上ににぎやかな会となりました。

ほとんど大きな宣伝をしていなかったにもかかわらず、オンライン参加も含め、多くの方に関心を持っていただけたことを、とてもうれしく思っています。

今回のイベントでは、エニアグラムをもとにしたキャラクターづくりや、人生をひとつの物語として見る視点についてお話ししました。

人生は、ただ出来事が並んでいるだけではありません。人はそれぞれ、自分なりの恐れや欲求、こだわり、願いを持ちながら、状況の中で選択し、迷い、変化していきます。

それは小説やドラマの登場人物も同じです。

キャラクターが動かないとき、物語が進まないとき、そこにはしばしば、その人物の内面の力学がまだ見えていない、という問題があります。

  • その人物は何を恐れているのか
  • 何を守ろうとしているのか
  • どんな場面で反応しやすいのか
  • どのような関係の中で葛藤が生まれるのか

こうした視点を持つことで、キャラクターは設定の一覧ではなく、物語の中で自然に動き始めます。

キャラ転がし
単行本執筆中

キャラ転がし 概要

【当日の様子】

診断コンテンツ制作と人間理解のこれから、そしてキャラ転がしイベントのご報告
宮下パーク内 天狼院書店カフェ イベント
4月25日開催 キャラ転がしイベント 
物語を書きたい人に、キャラクターが動き出す仕組み リアル&オンラインセミナー
当日の様子 リアル&オンラインセミナー注
この前にとても熱心に参加してくださっている受講者の方々がいらっしゃいます。後半はワークシートを使って、キャラクターを動かし、物語を展開していきます。

AI時代だからこそ、人間理解が必要になる

この「キャラ転がし」の本を書き始めたきっかけのひとつにも、AIがあります。

2025年の夏頃、AIを使って一度本を書いてみようと思いました。実際に取り組んでみると、AIによって文章作成や構成づくりは非常に早く進みます。

以前なら、構成を整え、資料を整理し、文章のたたき台をつくるまでにかなり時間がかかっていました。その部分をAIが大きく助けてくれるようになったことは、書く仕事をしてきた私にとっても大きな変化です。

しかし同時に、AIに任せきりでは本にはならない、ということもよくわかりました。

文章の方向性、全体のコンセプト、どこに独自性を置くのか、どの言葉を選ぶのか。そこはやはり、人間の側が立てていく必要があります。

この半年ほどの間にも、AIは目覚ましく進化しました。私自身も、AIの活用方法について学び、試し、仲間と研究しながら、半年前とはかなり違うレベルで使えるようになってきたと感じています。

けれど、AIが進化すればするほど、逆に大切になるのは、人間理解や編集力、そして「何を表現したいのか」という軸なのではないかと思います。

診断コンテンツも、キャラクターづくりも、根底にあるのは人間理解です。

人はなぜそのように感じるのか。
なぜその行動を選ぶのか。
どこで傷つき、どこで変わっていくのか。

その部分を見つめる力があってこそ、AIも本当に役に立つ道具になるのだと思います。

キャラクターづくりと自己理解はつながっている

今回のイベントには、自己理解やエニアグラムに関心のある方だけでなく、小説や文章を書きたい方、自分の表現を深めたい方も参加してくださいました。

実際、キャラクターづくりと自己理解は、深いところでつながっています。

自分を知ることは、人間を知ることでもあります。人間を知ることは、キャラクターを生きた存在として描くことにもつながります。

今回のワークでは、参加者の方にワークシートを書き込んでいただきながら、物語やキャラクターがどのように動き出すのかを体験していただきました。

事前に物語の構想があった方も、特に準備をしていなかった方も、問いに答えていくことで、少しずつ人物像や物語の方向性が立ち上がっていく。

そのプロセスを共有できたことは、私にとっても大きな手応えでした。

現在、この「キャラ転がし」の本は執筆中です。順調に進めば、夏頃には形にできるのではないかと思っています。

小説、脚本、漫画、動画、ゲーム、あるいは自分自身の人生の物語を考える方にとって、役立つ一冊にしていきたいと考えています。

診断コンテンツ制作のご相談について

現在も、心理テストや診断コンテンツ制作のご依頼を承っています。

企業サイト、Webメディア、SNS企画、広告キャンペーン、講座やサービスへの導線づくりなど、目的に合わせた診断コンテンツの設計が可能です。

既存の診断コンテンツのリニューアル、ターゲット層に合わせた文言調整、タイプ分類の見直し、AI時代に合わせたプロンプト型診断の設計などもご相談いただけます。

AIを活用することで制作スピードは上がっていますが、診断コンテンツの品質を左右するのは、やはり設計です。

  • 誰に向けた診断なのか
  • 何を知ってもらうための診断なのか
  • 結果を読んだあと、どのような行動につなげたいのか
  • AIを使う場合には、どのような問いを立て、どのような出力へ導くのか

そこを丁寧に整理することで、診断コンテンツは、単なるエンタメではなく、ユーザーとの信頼関係をつくる入口になります。

心理テスト、性格診断、適性診断、相性診断、商品相性診断、またAIを活用した自己理解プロンプトなどをご検討中の企業様は、どうぞお気軽にご相談ください。