原稿も、企画も、画像も、動画も。AIの活用によって、さまざまなものを形にすることが、以前よりずっと身近になりました。
私自身も、日々の制作にAIを取り入れています。資料の整理や構成の検討、制作に付随する作業などがスムーズになり、アイデアを実際に試してみる機会も増えました。
一方で、整った文章や見栄えのよい画像を作りやすくなった分、似たような表現に出会うことも多くなっています。だからこそ、その企画ならではの発想や、思わず参加したくなる仕掛けなど、クリエイティブな内容が、これまで以上に求められるようになっていると感じます。
長年取り組んできた性格研究とコンテンツ制作に、新しい技術をどう生かしていくか。最近の仕事と、11月の活動についてご紹介します。
制作時間を短縮し、ご検討いただく時間を増やす
AIを取り入れたことで変わったのは、制作の進め方です。
クライアント様とやり取りを重ねながら、納品完了までに1か月ほどかかっていた案件でも、内容や条件によって、より短い期間で進められるようになりました。ほかの制作と重なっていなければ、1週間以内での納品に対応できる場合もあります。
また、制作側で必要としていた作業時間を短縮することで、その分を、クライアント様にじっくりご検討いただく時間に充てられるようになっています。
企画の方向性をご確認いただくラフ案、設問や結果文のサンプル、全体の流れを見ていただく試作版。こうした段階ごとに内容をご覧いただき、ご意見を反映しながら仕上げていく。社内での共有やご相談にも時間を取っていただきやすくなりました。
納期を短くしたい場合にも、検討を重ねて企画を練り上げたい場合にも、制作工程に余裕が生まれたことを生かしていきたいと思っています。
心理テストの面白さは、オリジナルの発想から
ただ、心理テストの核となる部分には、私自身が発想し、作り込む必要があると感じています。
これまで何度も、AIで心理テストの制作を試してみました。問題の状況設定、選択肢、そこから何を読み解くかという診断側面、そして結果の内容。それらを通して見ると、どうしても意外性が出にくいのです。
とくに気になるのは、設問と診断結果の距離が近すぎることです。
選択肢を見た段階で、「これを選ぶと、こういう性格だと言われそう」と予想できてしまう。それでは、結果を読む楽しみが薄れてしまいます。
心理テストには、「この質問から、そんなことがわかるの?」という驚きと、結果を読んだときの「なるほど、そういうところがある」という納得が必要です。
意外なだけでも、わかりきったことを言われるだけでも、面白くありません。何気なく選んだ答えから、自分の一面が思いがけない角度で見えてくる。その体験をどう作るかが、制作者の腕の見せどころだと思います。
日常のどんな場面を切り取るか。どんな選択肢なら、迷う楽しさが生まれるか。その答えと診断結果を、どのようにつなぐか。
こうした発想と設計は、長年の性格研究と制作経験をもとに、私自身が担っています。AIによる効率化は、そのオリジナルの内容を練る時間や、クライアント様と検討する時間の充実にもつながっています。
遊び心から生まれた「エニアグラムおみくじ」
そんな制作の広がりの一つとして、少し遊び心を働かせて、「エニアグラムおみくじ」を作ってみました。オリジナルのエニアグラムカード(個別セッションなどで使っています)をもとにしたものです。
スマートフォンやパソコンでおみくじを引くと、63枚の中から一枚が表示されます。そこにあるのは、エニアグラムを手がかりにした言葉と、その意味、戒め、そして「今日の一歩」へのヒントです。
偶然出会った言葉を、今の自分に照らして読んでみる。「今日は、これを少し意識してみようかな」と思えるような、小さな楽しみを目指しました。
現在は、試みとして500円(税込)で販売しています。購入後は、日を改めたり、問いを変えたりしながら、繰り返し楽しんでいただけます。
おみくじや占いを楽しめるアプリも、引き続き制作しています。
こうした遊び心のあるコンテンツは、企業のキャンペーンやイベントにも応用できると考えています。たとえば、季節に合わせたおみくじ、ブランドの世界観を楽しむメッセージカード、キャラクターが今日の一言を届けてくれる仕掛けなど。
「ちょっとやってみよう」と参加し、その結果を誰かと話したくなる。そんな気軽な体験から、商品やサービスへの関心が生まれる企画をご一緒に考えられればと思います。
11月1日、『キャラ転がし』リアルイベント
11月1日(日)は、渋谷で『キャラ転がし』のリアルイベントを開催します。

自己探求から、クリエイティブな自己表現へ
エニアグラムの講座やサロンに参加するコミュニティのメンバーとは、昨年から同人誌づくりを始めています。
誌名は『エニアグラムストーリーワークス』。今年は第2号ができあがりました。
性格を探究することは、自分が何を大切にし、どんなことに心を動かされ、どのように生きてきたのかを見つめることでもあります。
自己探求を深めるなかで、今まで言葉にならなかった思いや、過去の記憶が、新しい輪郭をもって現れてくる。それが物語や詩、エッセイなど、一人ひとりの表現につながっていきます。初めて、小説を書ききったメンバーもいます。
自分の内側にあったものを言葉にし、作品としてまとめ、誰かに手渡す。学びの場から、表現する場へ、そして読者と出会う場へと、活動が広がっています。
同じエニアグラムを学んでいても、生まれる作品はそれぞれに違います。その違いを楽しみながら、一冊を作り上げていくことも、この活動の喜びです。
11月8日、文学フリマ東京43に出店します

11月8日(日)は、東京ビッグサイトで開催される「文学フリマ東京43」に、「エニアグラムストーリーワークス」として出店します。
同人誌の創刊号と第2号をはじめ、メンバーの作品や絵本、私の著書『キャラ転がし』『エニアグラム 性格と本質』、オリジナルのエニアグラムカードなどを並べます。当ブースでは、無料の「エニアグラムおみくじ」も楽しんでいただけます。
日時:2026年11月8日(日)12:00〜17:00
会場:東京ビッグサイト 南1・2ホール
ブース:C-09〜10
出店名:エニアグラムストーリーワークス
出店作品は、こちらの紹介ページでご覧いただけます。ご来場にあたっては、文学フリマ東京43の公式案内で入場チケット等をご確認ください。
本を手に取り、言葉を交わす機会になればうれしく思います。どうぞ気軽にお立ち寄りください。
人を知る面白さを、参加したくなる企画に
心理テスト、性格診断、物語づくり、おみくじ。それぞれ形は違いますが、人の心への関心と、そこから生まれる発見を楽しんでいただきたいという思いでつながっています。
企業のコンテンツ制作でも、届けたい相手が何に興味をもち、どんな言葉に心を動かすかを考えながら、その企画ならではの表現を作っていきたいと思っています。
心理テストや性格診断、Yes/Noチャート、商品相性診断、タイプ別の読み物、イベントで楽しめる参加型コンテンツなど、企画段階からご相談いただけます。
用途や対象、ご希望の納期を伺いながら、内容と進め方をご提案いたします。
中嶋真澄
合同会社パーソナリティ研究所代表








