心理テスト作家のできるまで

心理テストと心理テスト

心理テストって、
どうやって作るのですか?
何を根拠に作っているのですか?

と聞かれることがあります。

そのことにお答えする前に、
なぜ心理テストを作るようになったのか、
ということから、
お話ししたいと思います。

それがなぜ、「心理テスト」と呼ばれるのか?

私が制作しているのは、雑誌やインターネット、
テレビのワイドショーやバラエティ番組で
楽しまれているような心理テストのことです。

心理テストといよりは心理ゲームですね。

心理テストというとほんらいは、
心理学研究室や医学・教育関係などで
実施されている心理検査・性格検査のこと
ですが、

いつの間にか、心理ゲーム的なもの、
エンターテイメント的なものが、
メディアで「心理テスト」と
呼ばれるようになったわけです。

『魔法の心理テスト』が気づかないうちにベストセラーに

2004年のことですが、
『魔法の心理テスト』という本を
永岡書店より出させていただきました。

それが気づかないうちに人気が出て
ベストセラーになっていました。

池袋でライターの友人に会ったとき、
最近本が出たから西武百貨店のどこかにあった
書店で買って一冊プレゼントするよ、
なんていいながら、書店に行ったら
店員さんが売切れちゃってるみたいで
これしか残ってないんですよと、
人の手でくたくたになった小さな本を
示してくれました。

いまでは、ネットなどに
心理ゲーム・心理テストのようなものは
あふれていると言ってもいいくらいですが、
それまで、心理テストはそんなに多くなかったです。

もちろん、心理学の先生の監修によるものとか、
性格研究・人間研究をされている著者の方の本とかは
出版されていましたし、
よく読まれていたと思いますが。

また、テレビで人気のあったココロジーとか、
そういうのもありましたが、
それにしても、そんなにたくさんはなかったです。

心理テストブームがやってきた

『魔法の心理テスト』がベストセラーに
なって以降、心理テストブームが起こりました。

心理テスト本もわっと増えました。
類書っていうのですね、そういうものが
出回りました。

『魔法の心理テスト』は今見れば、
素朴な本なんですけど、
当時、レイアウトまでそっくりな本が
書店に並んでいました。

自分の本だから言うわけじゃなくて
『魔法の心理テスト』がベストセラーになったことによって
心理テストブームが起こったことは間違いないです。

と、ここまでお話しして、
どうして心理テストを作るようになったのか
ということには、
まだ、全然触れていませんでした。

求人誌の連載記事を始めたのがきっかけで
診断コンテンツ作りが始まる

筆者はもともと、
フリーランスのライターです。
はじめから心理テストを作っていた
わけではありません。

大学・大学院修士が哲学科だったので
就職とかあまり考えたことがなくて。

漠然と本を読んでモノを書いて過ごせる
生き方がいいなどと思っていたところ、

ある人に相談したら、
フリーライターでやっていけば
いいんじゃないのと。

そうですか、みたに、それを真に受けて、
フリーライターを始めたわけです。

そこで、健康雑誌などの記事を書いていました。
生活習慣病予防の記事とか、メンタルヘルス、
セクソロジー(性科学)、人はなぜエッチな
気分になるのかとか、恋の生理学・心理学とか
一般読者のための心理学的な記事とか、
誰にでもわかる脳の仕組みみたいな、
ポピュラーサイエンス的なジャンルとか、
そういった記事を書いていました。

あるとき、求人情報誌の編集者を紹介され
連載記事を担当することになりました。

転職者のための雑誌、
仕事を探している人が読む雑誌です。

自分がどんな仕事に向いているのか、
そもそも、自分は何がしたいのか、
自分を知るために参考になるような
記事の内容にしたいということでした。

当初は、心理学をはじめ専門の先生のところで
インタビューをして参考文献を読み漁って、
診断指標として雑誌に掲載可能なものがあれば
お借りして、
記事にまとめて、先生に監修をお願いすれば
それでできるかなと、
わりと軽い気持ちでいたのですが……。

しかし、
当時、採用側がよく実施していた
YG性格検査(矢田部ギルフォード性格検査)や
内向性-外向性を測る尺度といったものがありますが、
そういうものとは違う、
5因子モデルのような設問を並べるのでもない、
まったく違う新しい切り口で、
読者が読んで面白いと思える
「自己診断+読み物」というのが
編集者から求められていた内容だったのです。

読者は自分のことが知りたい

わたしたちは自分のことが知りたい、
とくに仕事を探しているとき、
就職先を探しているとき、
自分を振り返り、自分は何がしたいのか、
どんな仕事が向いているのか、
振り返ってみようとするでしょう。

そう、これは自分探しですね。

そこで、心理学や当時のトレンドを扱った
本を読んだり、いろいろ情報を集め、
新しい自己診断ものを作ることにしました。

モラトリアム度とか、新人類度とか、
エイジレス度とか、潜在能力に関するものとか、
切り口もいろいろ考えました。

ただ、あまりに外れたものを作ってもいけないので、
心理学の先生にインタビューし、毎回、
監修チェックをしていただきながら、
自己診断テスト+記事を書き上げました。

隔週発行されている雑誌で、
その企画はわりあい好評だったらしく
どれくらいの期間だったかは忘れましたが、
しばらく続きました。

ある程度記事がたまってきた段階で、
単行本にまとめるといいねということで
担当の編集者(女性)から、
ある出版社を紹介していただき、
一冊の本にまとめることができました。

『本当の自分を知ったら何でもできる』

その本はポップなイラストがついた
ペーパーバックのような感じでしたが、
いちばんお世話になった心理学の先生に
監修というかたちで、ご協力いただき、
筆者はテストを実質作りましたので、
著者名を入れさせていただきました。

それは著作権があるということを意味しています。

その本は、
『本当の自分を知ったら何でもできる』
というタイトルでした。

すごいタイトルですね。

これが知らない間に売れてまして
改訂版も出ました。

この本が出版されてから、
いろんな雑誌社から、自己診断テスト記事の
制作の依頼が来るようになりました。

それが始まりです。

でも、心理テスト作家になりたかったわけではない。

筆者はライターの自負はあっても、
心理学の専門家ではないというところで
あまり積極的にこういった仕事を
受ける気にはなれませんでした。

そこで、当初は雑誌社からのご連絡があっても
心理学の監修の先生に取材されればどうですか
みたいな対応をすることも多かったです。

けれども、雑誌社の企画というのは、
読者が楽しめるもので自己診断ができて
ということで、
これは専門家の監修を求めているのではなく
制作依頼なわけです。

そういうわけで、最初のころは
あまり積極的ではなかったので
ペンネームで仕事をおうけしていました。

雑誌は当時青春出版、マガジンハウス、講談社、
小学館など、女性雑誌がまだたくさん出ていた時期で、
そういうところの企画でいろいろ作りました。

そのうち、ペンネームの漢字が
読めないと何人かの編集者の方に言われ、
ある時期から最初の本の著者名にもどして、
やってきました。

制作依頼が増えてくると同時に
テストのバリエーションも増えてきました。

最初のころは、チェック式で何点以上は
何タイプとか、採点表を付けたりして
やってましたが、

イエスノー診断チャートの制作を
依頼されてからは、
独自のやり方でチャートづくりをはじめました。
インターネットに搭載するコンテンツ作りの
原点になっているものです。

また、雑誌社や制作プロダクションからは
一枚の絵からわかるテストとか、
一問一答で、簡単に答えられて、
診断に意外性のあるテストを作ってほしいとか、
いろんなテーマで、
いろんなご依頼がありました。

性格研究をライフワークとすることで
心理テスト制作は楽しい作業となる

そういったご依頼に対応していくうち、
それまでに心理学の文献などをあさって、
溜めてきた知識や情報だけでは足りないと
感じるようになりました。

そこで、真剣に大学か大学院で心理学を
学んだ方がいいのだろうかと考えたりもしましたが、
あまり心は動きませんでした。

そうして、悶々としながら、
自分はこれから何を学ぶべきなのかと
渋谷にあった大盛堂書店の
哲学コーナーと心理学コーナーの間を
行ったり来たりしていました。

で、その時思ったのは、やっぱり心理学ではない、
ということでした。

だとしたら、自分は何を探しているのだろう?

当時、書店には哲学や宗教、心理学、美学などの
コーナーと隣接して、「精神世界」という
コーナーが置かれるようになっていました。

いわゆるスピリチャルブームですね。

ちょうどその間に『性格のタイプ』という本が
あるのを見つけました。

かなり分厚い本です。

それは心理学でもない、哲学でもない、精神世界でもない、
と同時に心理学的で、哲学的で、スピリチュアルな
部分も内包しているといった内容の本でした。

著者はドン・リチャード・リソという人で、
人間のパーソナリティの研究をしているらしい
ことがわかりました。

この本との出会いは、筆者にとって
著者のドン・リチャード・リソ先生に師事し、
パーソナリティ研究をライフワークと
することにつながり、

その一方で心理テストや自己診断テストを
仕事として続ける気持ちを
固めてくれるものになりました。

さて、そのことについては別のところで
お話しすることにして、

性格研究をライフワークとすることで、
これが心理テストやイエスノー診断チャートなど、
診断コンテンツを制作していく上で
大いに役立つことになりました。

そして、雑誌掲載されていたテストを
切り抜いて置いておいたものが
これもまたかなりの量が溜まっていたので
一冊の本にまとめられないかということになり

知り合いの編集者の方に
いろいろ出版社を当たっていただき
永岡書店から『魔法の心理テスト』として
出版されることになったわけです。

「当たると評判の」というのが
この心理テストの”ウリ”になりました。

以上が、心理テストを制作してきた経緯です。

8月6日木曜日
中京テレビ「ズバッとココロジー」
心理テスト監修 放送予定

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ABOUTこの記事をかいた人

著書累計120万部のパーソナリティ研究家、作家 エニアグラムアソシエイツ主宰関西学院大学文学部大学院修士課程(哲学専攻) 修了。執筆活動のほか、性格タイプに関する独自の研究に取り組み、自己理解・対人関係改善などをテーマにしたワークショップも行う。著書に、『ドキッとするほどホンネがわかる ひみつの心理テスト』(池田書店)、『ココロの本音がよくわかる 魔法の心理テスト』(永岡書店)、『面白すぎて時間を忘れる心理テスト』(三笠書房)など多数。テレビ・雑誌などでの心理テスト作成・出演も行うほか、診断アプリ・電子書籍もリリース。『エニアグラム診断とは、自己診断ツールです。9つのタイプ別に性格や思考、行動パターン、強み弱みなどを知ることができます。「こんな自分がいたんだ」と、自分でも気付かなかった魅力や能力を発見できるはずです。自分を理解することは、個性を伸ばして欠点を改善するきかっけになります。また、他人を理解することもできるようになるので、良い人間関係を構築しやすくなります。心理テストや性格診断、YesNo式心理チャートなどの制作、心理系、性格診断系のコラムやエッセイの執筆なら中嶋真澄にお任せください』