あまりに暑い夏でしたが、
ようやく秋らしい気配がやってまいりました。
今年のような猛暑でも、日が短くなり始めると
外の景色は夏ではなく、すっかり秋に変わっているものです。
不思議ですね。
彼岸花やクリやトンボや秋の虫の気配など……。
とりわけ、筆者が過ごしている田舎の風景はもう
すっかり秋そのものです。
といっても、すでに10月に入ったのですから、
まだときどきぶり返すような暑さを感じても、
やはり秋。
涼しくなって仕事がはかどると感じられる方、
秋はやっぱりどこか旅したいと思っておられる方も
いらっしゃることでしょう。
そしてまた秋は、読書の秋でもあります。
と、いうことで、
やたらと前置きが長くなってしまいましたが、
『エニアグラムー性格と本質―』
英知舎より、この秋出版の運びとなりました。
じつは、昨年秋から着手していた単行本です。
当初は9月出版の予定だったのですが、
5月に原稿をアップしてから、初校が上がってくると
大幅に原稿を書き加えたところがあり、
二校めも、まだまだ修正したい箇所が見つかり、
三校にかけても、細部の表現や図について
あれこれ思案し、時間がかかってしまいました。
タイトルは、執筆にとりかかる前から決めていた
『エニアグラムー性格と本質―』です。
ページ数は352ページになります。
いまどきの本としてはわりとボリュームがある方
ではないかと思います。
エニアグラムを応用した診断コンテンツは
これまでさまざまなニーズをお持ちの
クライアント様に対応させていただいてきました。
単行本ではエニアグラムとは何なのか、
自己診断や自己実現、自己啓発、対人関係の
問題などにご興味のある多くの方が、
もちろんご存じかと思いますが、しかし、
そのルーツについては、知っているようでいて、
いざ、説明しようとすれば、
うまく説明しずらいと感じられる方も
おいでなのではないでしょうか?
筆者はしっかりと、書き言葉として自分の
エニアグラムについての認識を書き記して
起きたいと思いました。
話し言葉と書き言葉は違いますから、
人前で話はできても、じつは文字に起こしてみると
中身が”スカスカ”だったなんてこともあるものです。
文字として定着させること、
それによって、書き手の認識も深まって
いくのではないかと思いました。
じつは説明してと言われると、意外と説明がむずかしい、
エニアグラムのルーツといいますか、
人間観、人間観を中心とした世界観について、
筆者なりの視点でまとめました。
タイプについて横並びの解説ではなく、
これまでエニアグラムサロンその他、セ
ミナー等で参加された方々とのセッションや
分かち合いを通しての気づきと経験を凝縮しました。
『エニアグラム―性格と本質ー』というタイトルは、
初めから決めていたものです。
タイトルもそうですが、内容・構成に関しても、
100パーセント筆者が書きたいことを書こうとし、
じっさい書き記した本です。
その過程で、
出版社の編集者・また校正やデザインに
関わってくださった方々による、細部への目配りと
良識のあるアドバイスはとても貴重でした。
売れることを目指した内容ではありませんので、
読者の期待に合わせて、とりわけ筆者が
とくに書きたいと思っているのではないことを
サービス的に書き加えるというようなことは
まったくいたしておりません。
ただ、私自身がエニアグラムについて、
こういう本を読みたかったなというものを書いてみました。
本を書くということのおおもとには、
自分が読みたい本のイメージがあって
読みたいものを書いてみたいという欲求、
そういう欲求があるような気がします。
本書は電子書籍にする予定はありません。
昔からの本の読者として、またときどき
本を書くものとして、紙の本もますます大事にしたい、
そんなふうに思いました。
さて、エニアグラムを応用した診断コンテンツや
イエス・ノーで答えていく診断チャートなどの、
ご依頼はこのところも引き続きいただいておりまして、
WebやSNSで気軽にできる心理テストの制作などの
ご依頼も続いております。
次回は、どなたでも閲覧できる診断サイトと
心理テストサイトをご案内いたします。